リフォーム工事は、建物の改築や改装を行うことですが、工事の規模や内容は様々です。

マンションの壁紙の張替え工事、住宅の床面積の拡張工事など内容は多様で、業種判断は困難です。

工事名ではなく、工事の内容で判断

業種判断する際、請負契約書の「〇〇邸リフォーム工事」というような工事名で判断するのではなく、「外装塗装工事」「屋根葺き替え工事」などの工事内容で判断しなければなりません。

リフォーム工事=一式工事とは判断できません

リフォーム工事に、複数の専門工事が含まれる場合が多いため、リフォーム工事⇒一式工事 と思い込んでる場合が多いようです。

一式工事は、「元請の立場で総合的にマネジメントする建設業者が請け負う、大規模かつ複雑で、専門工事では施工困難な工事」もしくは、「元請の立場で総合的にマネジメントする建設業者が請け負う、複数の専門工事を組み合わせて施工する建設工事」です。
そのため、複数の専門工事が含まれる場合、それらの専門工事を有機的に組み合わせて、独立した使用目的がある土木工作物や建物を造る工事が一式工事です。

リフォーム工事の例

●マンション〇〇号室リフォーム工事
 壁紙の張替えであれば内装仕上工事、キッチンや浴室などの水回り設備の取替工事は管工事
 一室の内部のみの工事は、一式工事には該当しません

●住宅のエクステリア(外溝)リフォーム工事
 外壁や門扉の設置(改装も)は、とび・土工工事

●大型ショッピングモールのリフォーム(増築)工事
 建物の床面積を広げる場合、建築確認が必要で、いくつかの専門工事を組み合わせた規模の大きい工事になり、その場合は、建築一式工事です。但し、原則として、建築一式工事は元請の立場で請け負う工事のため、下請業者は、該当する専門工事を行います